製造業を支えるマルチサイクロンについて

マルチサイクロンはろ過装置の一種で、フィルターを使わず遠心力によって水に含まれる様々な異物を取り除くことができます。製造業の現場では複数の異物が混じっている水の中から、特定のものだけを取り出す作業が行われることがあります。例えば細かい木片や金属粉などをスタッフが手作業で取り除くには、膨大な時間と手間がかかってしまいます。この装置を使えば、強力な遠心力によって素早く特定の異物だけを取り除くことができ時間や手間を省けます。

マルチサイクロンは食品や化学製品を製造する工場の他に金属加工を行う工場や汚水、汚泥の処理場などで使われています。ろ過装置には他にもフィルターを使う様々なタイプのものがありますが、使い続けていると汚れが溜まり性能が低下するので定期的なメンテナンスが欠かせません。このろ過装置はフィルターではなく遠心力で異物を取り除く仕組みになっており、メンテナンスをしなくても性能を維持できます。下部には透明なポリカーボネートの沈殿槽が設置されていて、溜まった異物はドレンバルブを開いて排出できる構造になっています。

マルチサイクロンに使われている複数のサイクロンは、掃除機などに使われるものと基本的に同じものです。水力学的な設計がなされていて、異物を含んだ水が流れ込むと激しく回転して強力な遠心力を生み出します。除去できる異物のサイズが限られているという欠点もありますが、製造業の現場では他のタイプのろ過装置と併用することで対応しています。異なる種類のろ過装置を併用するとより効果的に様々な異物を除去できるだけでなく、フィルター交換の頻度を遅らせることができます。

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