アルカリ洗浄液の特徴・概要

アルカリ洗浄液とは、家庭用の洗浄液よりもアルカリ性の強度が高い工業用の洗浄剤です。水酸化ナトリウムやリン酸ナトリウム、界面活性剤などが主成分です。金属を洗浄する際に錆が発生するのを防ぐため、通常は0.5~5%の濃度となるよう希釈して使用されます。鉄系の材料を洗浄する際においてプレス油・切削油などを除去する時は、ある程度pH値の高いアルカリ洗浄液が用いられることが多いです。

一方で家庭用の洗剤は、工業用のアルカリ洗浄液よりも濃度が低く中性から弱アルカリ性であることがほとんどです。pH値で言えば7~11程度であり、洗浄力はあまり強くありません。その理由は、使用者の安全性を確保するためです。工業用とは異なり家庭用の場合は、素手で触る機会も多く洗浄する素材がもろいケースも少なくないです。

使用者と素材を、洗浄液から守るためと言えます。工業用の場合、pH値は11以上のものがほとんどであり洗浄力も非常に強く汚れも落ちやすいです。ただし工業用のアルカリ洗浄液は、素手で触ると火傷をはじめとした事故が起きやすいため注意が必要です。使用の際にはゴム手袋を装着するなど、取り扱いには十分に注意しましょう。

なお表面に付着した油汚れはアルカリ濃度の高い洗浄剤の方が脱脂力は強いですが、化成処理前の鋼板に使う場合には気をつけなくてはいけません。表面調整をせずにリン酸塩化成処理を施してしまえば、化成反応が阻害されやすくなるからです。酸化物が発生しないよう、pH値を抑えた組成が必要となります。

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