マルチサイクロンの基本と特徴

マルチサイクロンは遠心力で粒子の分離を行う仕組みのことで、身近なものだとサイクロン方式の掃除機が近いイメージです。業務用のマルチサイクロンは旋回気流を発生させ、ダストのみを回収して清浄なガスを排気するのが基本的な仕組みです。塵を含むガスは、マルチサイクロンを通る際に加速して、下降旋回流により落下します。遠心力の影響を受けやすいダストは降下するので、逆に旋回上昇する清浄ガスと分離される結果に至ります。

この分離技術は水の処理にも応用されており、水に含まれるゴミや汚れを取り除き、綺麗な水に水質が改善されて排水されるので、広く活用されています。マルチサイクロンは基本的にフィルター不要なので、フィルターありの分離装置と比べてとメンテナンスの手間やコストが減ったり、故障のリスクが抑えられるメリットがあります。部品を交換する手間やコストも掛かりませんし、何よりメンテナンス作業で装置を停止させなくても良いのが魅力です。遠心力と旋回気流というシンプルな仕組みですが、フィルターのようなろ過装置に頼らないので、非常に小さい塵も取り除くことができます。

また、マルチサイクロンは複数のサイクロンが並列に組み合わせられているので、ガスや水が流れる効率を落とすことなく、大量のガスや水を処理することが可能です。設計の自由度が高い並列構造により、大型化しなくてもコンパクトにまとめられますから、小さくても高性能な製品が多いです。

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